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2012(Tue) 23:41

谷川史子「忘れられない」

少女漫画

全力でネタばれ感想です。


忘れられない
 谷川史子
 マーガレットコミックス
 ★Amazon「忘れられない」

収録作品
・忘れられない
・つまさきで踊る
・エンドレスマーチ
・春の前日
・告白物語(あとがき)


★忘れられない
(全力ネタばれあらすじ)
毎年一日だけ一人で旅行に出かける母が、今年は帰ってこなかった。
父は理由を知っていて大丈夫というが、娘である主人公の智花は心配である。
待っている間に、母が父とは再婚であることを知る…元の旦那さんは死別していると。
元カレに度々会って相談するうちに寝てしまう。
その後旅先の母のもとへ。母は亡くなった人との思い出の桜が咲くのを待っていた。
その桜は再開発で今年で見納めだという。
彼の最後の言葉は、365日のうちの1日でいいから思い出してほしい、というものだった。
それを知り、智花は家に戻って元カレと決別する決意をする…不倫だったから。

(感想)
…谷川史子には不倫は求めてないんじゃあああああああああ!
と読み終わった私は思ったし、読み終わった姉も私に言ってきました。
姉妹でお互いに力説し合うの図。
そうなのよそうなのよ。
他の誰が不倫話を書こうと別に構わないけど谷川史子だけはやめてほしいのよ!!
母と今の父との愛も泣けるし、亡くなった人との話もボロ泣き…とくに死ぬ間際のシーンなんて号泣。
しかし途中まで元カレが結婚してるなんて話は隠してあって、朝チュン後にカレの携帯が鳴って「奥さんじゃないかな」って言った瞬間の読者の気持ち…ガーン。
元カレの未練たらたらな感じがまたクズすぎてテンションさがるわ!!
私はこれが言いたくてネタばれのあらすじを書きました。
谷川史子には、切ない話は書いて欲しいけど、切なくてもキラキラしたものがある話を書いて欲しい。


★つまさきで踊る
(あらすじ)
物事をオブラートに包まずに言いすぎる編集者の男と、編集者が最初に手掛けた本を棚に置いてくれている本屋の女の子の話。

(感想)
二人ともキラキラしててすごくいいよ~~~~。
こういう話が読みたいんだ!
キュンとして泣いたよ…。


★エンドレスマーチ
(あらすじ)
一人暮らしをしていた亡くなったおじいちゃんの遺品整理をしにきて遺書をみつけた。
親族一人一人にこれをあげると書かれた遺書。
主人公の女の子、杏には「おじいちゃんとの思い出のアレ」とだけ書かれていた。
てっきりアレかと思ったブリキの人形は、アンティーク雑貨屋の人宛だった。
そのブリキの人形は、杏が幼いころにおじいちゃんが雪が降る中買ってきてくれたクリスマスプレゼント。
杏は渡されたとき、「かわいくない、いらないよこんなの」と言ってしまった。
おじいちゃんを傷つけたと後悔する杏は、謝ることもできないまま、人を傷つけることを恐れてコミュニケーションがとれなくなってしまっていた。
おじいちゃんはブリキの人形の中に手紙を隠し、それを雑貨屋のおにいさんにみつけてもらうことで杏に「あんなことはなんでもなかった。」「心から笑える人生を」とメッセージを伝えた。

(感想)
超泣ける。超泣ける。読後感素晴らしい。
最後まで読むと、また二重のメッセージでほっこり。
おじいちゃんの愛、杏の後悔、雑貨屋さんの優しさ…ジ~~~~~ンときたよ…。


★春の前日
(感想)
10Pのショートストーリー。
ショートの谷川史子と言っても過言ではないほど、谷川史子はショートがうまい。
これだけ短くてもエピソードがあって胸にくるのがすごいぜ…。


★告白物語(あとがき)
編集さんの影響が漫画のストーリーに反映されがちって話をしていて、最近悲しい話が多いのは編集のせいかよ!とキィィィっとなりました。
殺伐とした恋愛物が読みたければ他をあたります。
谷川史子を選んで読んでるのは、この”ほんわか”が世知辛い生活の中を照らす暖かいものだからなのですよ!
そこんとこお願いしますよ本当に。



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